ポリエチレンは安価で加工しやすく、様々な用途で使用されています。一般的にはポリエチレン袋(ポリ袋)が身近に使用されていますが、筒状のフィルムをカットした医薬品の錠剤ボトル内の緩衝チューブや細幅にスリット加工してPTPシートのバンディングテープなどにも使用されています。
ポリエチレン(Poly Ethylene 略称:PE)は、「エチレン(C2H4)」が重合した構造を持つ高分子です。低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)がよく使用されています。
直接内容物に触れるため、内容物に物理的・化学的な変化を極力与えないポリエチレン製品が望まれます。
医薬品用途では、清浄度が管理されたクリーンルーム等の設備内で製造された異物の付着が少ないクリーンポリエチレン製品が用いられます。インフレーション製膜工程でHEPAフィルターを通した清浄度の高い空気をチューブ内面に入れることで、袋の内面の清浄度を確保した製品もあります。
無添加ポリエチレンは、クリーンポリエチレンの原料としてよく使用されており、酸化防止剤・滑剤・アンチブロッキング剤などの添加剤がブリードアウト※しないよう、ラジカル重合タイプの無添加LDPE原料が用いられます。
ポリエチレン袋のほか、医薬品や健康食品の錠剤ボトル内の緩衝チューブとしても用いられています。
※ブリードアウト:フィルムに練りこまれた添加剤が時間の経過によりフィルム表面に出て粉化すること。
用途例:原薬、原料や中間品、化粧品バルクを保管するドラム缶などの内袋、瓶やボトル内の緩衝チューブなど
ポリエチレンは柔軟で伸縮に富むフィルムのため、対象物をつぶさずにタイトな集積が可能です。
一次包装であるPTPシートでバリア性が問題なければ、ラミネートフィルムを用いたピロー包装をポリエチレン等のバンディングテープに変更することで、プラスチック使用量を減らし、包装をスリム化することが可能です。
用途例:PTPシートや台紙包装、粉末分包品、薄型個装箱などの集積用バンディングテープ
帯電防止ポリエチレンは、フィルムが静電気を帯びても、すぐに空気中に逃がす能力を持つポリエチレンです。静電気により粉がフィルムに付着することでシール不良の原因になることがあるため、帯電防止ポリエチレン袋は、粉末の包装に使用されています。
界面活性剤(有機物)や金属の帯電防止剤を練りこんだタイプのほか、医薬品用などに高分子の帯電防止剤を使用しフィルム表面へのブリードアウトを防止するタイプもあります。
用途例:医薬品原料や食品添加物の秤量、粉末医薬品・セラミック粉体・医療機器などの包装
紙製品やゴム製品のほか、紫外線に弱い成分を含む内容物は変色や劣化することがあります。
紫外線吸収剤を練りこんだタイプは経時的に紫外線吸収剤がフィルム表面にブリードアウトする可能性がありますが、特殊な製法の着色タイプUVカットクリーンポリエチレン規格袋もご紹介できます。
用途例:医療用ゴム製品、輸液バッグなどの遮光カバー
植物由来のバイオマス原料を配合したバイオクリーンフィルムは二酸化炭素排出量を削減できます。
用途例:瓶やボトル内の緩衝チューブなど
多層タイプで無添加ポリエチレンの間に酸素バリア層を中間層としてサンドしたハイバリア多層クリーンポリエチレンフィルムは共押出法で製造され、フィルム同士のラミネート工程を省くことができるため、生産効率が向上します。
用途例:ガスバリア性が必要なバルクなど
2次包装用等としては、高強度で従来品よりも薄肉化が可能なHDPEやLLDPEなどのポリエチレン製品があります。
用途例:食品プラスチックコンテナの内装、工場で製品を保管する袋など
ごみ袋に関しても、財団法人日本有機資源協会のバイオマスマークを取得したタイプや、リサイクルポリエチレン原料を用いたタイプがあります。
用途例:段ボールの内袋、パレットの保護カバー、ごみ袋など
内容物と直接触れる用途などで使用するポリエチレン製品は衛生性や製造環境が重要となります。
※当社Webサイト内「事業内容:品質保証体制」ページが開きます
医薬品粉末バルクを包装まで保管するクリーンポリエチレン袋
食品衛生法に適合し、異物やパーティクル(微粒子)の規格管理されたクリーンポリエチレン製品。
静電気の影響を抑える帯電防止機能付き、かつファイバードラム内袋として使用実績あるサイズ、厚みの製品を提案。
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