紙やプラスチックフィルム及びシートなどが端部より引裂かれるときの強さをいう。プラスチックフィルム・シートでは、JIS K 7128で規定されトラウザー引裂法では、試験片の引裂力(N)、試験片の厚さ(mm)とし、N/mmで示される。
物理的強度を表し、表面に一様なる圧力を垂直に加え、破れる時の抵抗を表し、単位はkPa(キロパスカル)。紙などの試験ではミューレン破裂強さ試験機を使用する。
プラスチックを構成している高分子鎖が、特定の方向により多く配列すること。
材料を引張ったときの変形をいう。伸びた長さと元の長さの比を百分率で表し、伸び率という。
静止している液体に力が作用すると流れが起こる。力が去ると一般の液体には内部摩擦(粘性)による抵抗があるので、しばらくすると静止する。粘性の認められる流れを粘性流れといい、粘性は粘性係数でその度合いを示し、これを粘度という。単位としては一般にPa・sで表す。
物質内に温度差があると温度の高い部分から低い部分へ熱移動がおこる。熱伝導率とはこの熱移動のおこりやすさを表す係数で、単位長さ(厚み)あたり1℃の温度差があるとき、単位時間に単位面積を移動する熱量。つまり体積が1㎥の立方体において、面A(TA)と面B(TB)の温度差が1℃( TA>TB)の時、1秒間に1m移動する(A→B)熱量が熱伝導率である。単位は(J・m/s・㎡・℃) or (W/m・K) or (W/m・℃)で表し、熱伝導率の値が大きいほど移動する熱量が大きく、熱が伝わりやすい。
加熱によって軟化流動し、一定温度以上に加圧すると硬化し、一度硬化すると再び加熱しても軟化流動をしない樹脂のこと。フェノール、メラミン、ユリアなどがある。
加熱によって軟化流動し、それを冷却すると固化するが、再び過熱するとまた軟化流動性を示す樹脂のこと。ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)などがある。
熱可塑性樹脂からなるフィルム・シートを融点以下の温度で縦及び横方向に引き伸ばし、分子鎖をフィルム面に平行に配向させたフィルム。二軸延伸されたフィルムは、引張強度、ヤング率、バリア性などの特性が増す。
無定形質が軟らかくなる温度をいう。
透明プラスチックの光線散乱の程度をいう。拡散透過率の全透過率に対する比で示され、値の小さい方が透明。
回転ドラムを利用し、真空成形を連続的に行う方法。PTPの成形機に使用されている。
プラスチックフィルム、ターポリン紙、アルミ箔、加工紙など、防湿を目的とした包装材料の性能を示す値。材料の一面から一定時間にもう一方の面への透過する水蒸気の量をいう。水蒸気透過率ともいう。
接着剤を塗布した基材を乾燥させた後、他の基材と熱と圧力をかけて貼りあわせる方法。
紙や板紙の一方の面からもう一方の面への空気の透過性能を示す。一定面積・一定圧力における一定空気量の通過時間を秒によって表示し、透気度と称している。
2台或いはそれ以上の押出機から、異種複数のレジンを同時に押出し、溶融樹脂を複合成形する方法。一般にラミネート強度が高い。
袋の上端のシール。
可視光線(約400~700mμ)を通す性質で透過性、曇り度、光沢の概念が入り混じっているが、曇度(ヘイズ)で表されることもある。
アイオノマー(「サーリン®」、「ハイミラン®」)
紙(上質紙)