円筒状のフィルム。一般にはインフレーション法により作られる。リングダイ法と二軸延伸の組合せがある。
粘着の性質(粘着度)。
プラスチックは有機溶媒に対して、親和性がよく、膨潤したり溶解したりする。この溶剤のためプラスチックは光沢を失ったり、軟化したりまた残留溶剤にも影響する。
摩擦によって表面の状態が変化したり摩耗したりするが、これらに耐える性質をいう。耐摩耗性の低い材料は材料表面に傷がつきやすく、光沢が低下しやすい。
熱によって変形、変質しない性質。フィルムやシートではヒートシール、ボイル・レトルト殺菌などによる加温により、変形や収縮・白化現象などが見られる。
包材構成略号透湿度g/m2・24hr酸素透過量cc/m2・24hr主な用途例セロハン#300/PE4015~20環境により変化大医薬品用分包包材、SP包材などOPP20/CPP306~71,200~1,300菓子包装などPET12/PE4012~20140~150滅菌袋用フィルムなどOPA15/DL/CPP604~540~50レトルト包装などPET12/DL/AL7~9/DL/OPA15/DL/CPP600~0.50~0.5レトルト包装(耐熱、ハイバリア用途)セロハン#300/PE13/AL 9/PE200~0.50~0.5医薬品分包包材、ピロー包材PET12/PE13/AL 6/PE300~0.50~0.5医薬品分包包材、ピロー包材、スナック菓子包装、粉末スープ袋OPP20/DL・・・
プラスチックなどの絶縁体が摩擦や剥離などで静電気を帯びる性質。この現象は吸着や飛散、または放電などを起こす場合がある。帯電の目安としては一般に体積固有抵抗、表面固有抵抗で表される。
材料などが水に濡れても強度を失わない性質、或いは非吸水性の性能や水によって変質しない性能などをいう。水を遮断する性質をいう防水性と混同されることが多い。
光の影響(主として太陽光線)による材料の老化や変色などに耐える性質。試験にはフェードメーターが使用される。
日光暴露、風雨、熱・温度・湿度などの環境条件変化に耐える性質。試験には一般にウェザー・メーターが使用される。
低温度でも強度の低下しない性質。脆化温度が目安として使われる。
物体を摩擦したときに発生する電気をいう。電気絶縁性のよいプラスチックは静電気を起こしやすい。
いろいろな温度や湿度の環境下(一般には実用温度及び実用湿度の範囲内)で、幅、長さ、厚さの変化しにくい性質。
幅広いロールを狭幅なロールに切ること。
内部ひずみ(クラック)に原因するもの。代表的クラック現象として環境応力亀裂と熱応力亀裂とがあり、前者は界面活性剤の存在下で多軸的に応力が加わったとき発生するもの。後者は応力が加えられた状態で、温度が上昇したときに発生するものである。例えば、低密度のポリエチレン(PE)やポリスチレン(PS)は非結晶性で結晶化度が低く、ストレスクラッキングを起こしやすい。結晶化度が高く立体規則性をもち、鎖状高分子で強い水素結合をもったものや網状構造をもつポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(P・・・
水蒸気がフィルムを通過する量で、g/㎡・24hrで表す。
非画線部を印刷インキが通らぬようにしたスクリーン版の孔から、スキージーでかきとりながらインキを押し出して被印刷物に付着させる方法。
シール部の強度をいう。シーラントの材質、厚さ、複合の場合は二層間の接着強度、シール方法によって、その強度は違う。単位は通常N/15mmで表す。
複合フィルムの内面のヒートシール可能なフィルムのこと。
プラスチックに加わる衝撃に対しての強度をいい、衝撃試験の方法としては振子式衝撃法及び落下式衝撃法とがある。