包装の豆知識Packaging Tidbits

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コスモパック ①

包装の豆知識のコーナーにようこそ!
前回までは、包装材料に使われている素材やフィルムの作り方などをお話ししてきましたが、今回からは包装の形態についてお話していきたいと思います。

包装形態の第1回目は、当社の主力製品でもある「コスモパック」についてです。

コスモパックシリーズ

さて「コスモパック」って何?と思われた方もおられると思います。

コスモパックとは、当社における主力包装形態のひとつであり、アルミ箔を含む特殊ラミネートフィルムを用い、冷間圧延法により任意の形状に膨らませ、内容物を封入することができる包装体です。その特徴は以下のような点を挙げることができます。

1. ハイバリア性

特殊アルミ箔を含む材料で包装されているため、水蒸気、酸素、光などをブロックできる。

2. コンパクト性

ポケットを成形し充填しているので、同じ充填量であれば4方袋等に比べてコンパクトにできる。

3. 意匠性

ポケットや外形をいろいろな形状にでき、4方袋等に比べて意匠性が高く、差別化が図れる。また1包タイプから連包タイプや、片面成形・両面成形などバリエーションも豊富である。

4. フィルム選択性

耐内容物性、低吸着性、低溶出性、選択的吸収性など様々な用途に合わせてフィルムを選択できる。

5. さまざまな内容物への対応

錠剤・カプセル、粉体・顆粒、液体・粘体などいろいろな内容物の充填が可能。

6. 開封性・取り出し性

開封口部の形状工夫やレーザー加工を行う等により開封しやすくできる。またポケット部が成形(膨らんでいる)ことで中身が取り出しやすい。

7. 受託包装可能

充填包装設備を自社で設計・開発を行い、当社工場に設置している。

当社コスモパックは多くのお客様からのご支持を頂き、医薬品・医薬部外品・化粧品・その他の製品を世に送り出しています。
コスモパックについて詳しくはこちら


コスモパック「Q&A」その1 コスモパック開発のきっかけは?

当社がアルミ成形包装体に取り組み始めたのは1980年代後半で、ある企業から「ビタミンC錠」の包装について相談があったことがきっかけでした。

ビタミンCは水分があると変質しやすいため、包装をする際には高い水蒸気バリア性が必要でした。それまでの包装体であれば通常の4方袋やSP包装などが採用されていたのですが、海外の包装技術を参考にアルミ成形の技術を使った新たな包装形態を開発することになりました。

包装形態、包装材料、包装加工技術、量産設備など一からの開発となりましたが、依頼元、包装材料メーカー、包装機械メーカー、そして当社を含めた4社で協力し、完成までに多くの紆余曲折を経て何とか製品化にこぎつけました。今はもうその製品は生産されていませんが、当社にとってはアルミ成形という技術を構築した大事な製品となりました。


コスモパック「Q&A」その2 コスモパックの名前の由来は?

当社はいくつかオリジナル包装形態を持っておりますが、昔は「カナ○○」のような名前をつけておりました。

コスモパックが開発された1980年代後半、米国NASAではスペースシャトルを使った人工衛星打ち上げや、国際宇宙ステーション(ISS)建設計画の発表など何かと宇宙の話題が多くあり、宇宙でも使用できるような包装体という意味を込めて「コスモパック」と命名されました。


下記ページでもコスモパックをご紹介しております。

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