包装の豆知識のコーナーにようこそ!
前回に引き続き今回も当社の主力製品でもある「コスモパック」について話していきたいと思います。
コスモパック「Q&A」その3 コスモパックのバリエーションは?
アルミ成形包装体であるコスモパックは、さまざまなバリエーションが存在します。用途、形態、容量に合わせて自由に設計が可能です(もちろん、限度はありますが)。その一例をご紹介しましょう。

内容物の性状に合わせて
- コスモパックDL:主に液体・粘体用
- コスモパックGP:主に散剤・顆粒用
充填可能容量
0.5~25.0cc/包(当社汎用型の場合です。容量によって型形状は変わります。)
形態(当社汎用型)
単包、2連包、2連包(ヘッダー付き)、3連包(ヘッダー付き)、他
コスモパック「Q&A」その4 包装材料の秘密は?
企業秘密ですと言ってしまっては終わってしまうので、少しだけお話しましょう。
コスモパック用の包装材料は、アルミニウム箔をコアとして様々なプラスチックフィルムと貼り合わせて(ラミネート)作られています。一般的なラミネート包装材料と同様に、基材層(ベース層)、中間層、シーラント層で構成されているのですが、それぞれに要求される機能を上げると以下のようになります。
【基材層】
耐熱性、易成形性、縦横バランス、印刷性、ピッチ安定性、引張強度、引張伸度、ピンホール耐性、成形保持性
【中間層(アルミニウム箔含む)】
展延性、ピンホール耐性、引張強度、成形保持性、剛性
【シーラント層】
密封シール性、耐圧性、柔軟性、成形性、コシ、カット性(開封性)、非吸着性
このように、コスモパック用包装材料は、各構成位置で求められる特性に合わせて、素材の種類や厚み、更には貼り合わせ方法なども考慮して作られています。どの素材をどの層で使うか、この選択がコスモパック用包装材料の肝になります。